今回はスミ入れペンを使ってスミ入れをする方法を解説していきます。
初心者にも非常に使いやすい道具となっています。
おすすめのユーザーや状況、詳しい使い方についても紹介していきます。
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使用する道具
今回使うのはこちら。
▼ガンダムマーカー流し込みスミ入れペンセット GMS-122
セットの他にも、1本ずつばら売りもされています。
この流し込みスミ入れペンを使えば、比較的簡単にスミ入れを行うことができます。
流し込みスミ入れペンの特徴
メリット
・溝に沿ってインクが流れていき、はみ出さずきれいに仕上がる
・細かいところにもしっかりとスミが入る
デメリット
・溝がある部分にしかスミ入れできない
・塗装する場合には同時に使えない
おすすめするユーザー・状況
・塗装などを考えていない方
・手軽に、簡単にスミ入れしてみたい方
・溝が多いプラモデルを組み立てる場合
おすすめしないユーザー・状況
・塗装をする、もしくは検討中の方
・メッキ加工されたガンプラを組み立てる場合
「素組み専用」と書かれているように、塗装などをする場合には向きません。
流し込みペンのインクが塗料を溶かしてしまうため同時に使用することができません。
メッキ加工されたパーツの表面も同じ理由で避けた方がいいでしょう。
流し込みスミ入れペンの使用方法
はじめて使う前の準備
使用する前の準備として、ペン先からインクが出てくるようにしておきましょう。
買ったばかりのペンは、ペン先までインクが染み込んでいません。
ペン先にインクが染み出るまで、ティッシュの上などにペン先を押し付けましょう。
ペン先の色が変われば準備完了です。
流し込みスミ入れペンの使い方は、大きく2ステップに分かれます。
1. 流し込み
まずは溝にインクを流し込んでいきます。
やり方は非常に簡単です。
溝の上にペンを当てるだけです。
そうすると溝に沿ってインクが流れていきます。
溝の太さや室温・湿度によって流れ方は変わってきますが、
流れにくい場合は何か所かペンを当てて、全体にインクがながれるようにしましょう。
ペンを当てた部分に丸いインクの跡が残っています。
インクの跡は残っていますが、流し込みのタイミングではこれでOKです。
あとからふき取り作業を行いますので、溝以外の部分にインクがついても気にする必要はありません。
むしろ塗り残しがないよう、しっかりめにスミ入れを行いましょう。
2. ふき取り
インクが乾いたら、はみ出している部分をふき取ります。
インクをふき取る方法はいくつかありますが、
初心者でも簡単に行える方法をいくつか紹介しましょう。
消しペン+綿棒
ガンダムマーカーの消しペンを使う方法が一番オーソドックスかと思われます。
この記事の冒頭で紹介した6色マーカーセットであれば、消しペンもセットになっています。
この消しペンをそのままパーツに押し当てると薄め液が溝に入ったインクも落としてしまうため、
一度綿棒などに消しペンの液を染み込ませてからふき取りを行います。
消しゴム
いわゆる普通の消しゴムでも流し込みペンのふき取りが可能です。
鉛筆で書いた文字を消すときに使う普通の消しゴムです。
我が家では子供が学校で使ったあとの小さくなった消しゴムを使っていますが、
流し込みペンのふき取りには充分すぎるほど使えています。
注意点としては力を入れすぎないことと、
出た消しゴムのカスが溝に入ってしまわないようにすることでしょうか。
自分の指
極論を言ってしまうと、指でインクを拭くことでも充分きれいになります。
もちろん手がきれいだったりガンプラが汚れてなかったりする前提ではありますが。
流し込みスミ入れでの仕上がり
HGUC RX-78ガンダムの脚で比較してみました。
左がスミ入れ前、右がスミ入れ後です。
ふくらはぎの部分?にスミが入ったことにより、
脚のラインの立体感が出てディティールもくっきりしました。
左がスミ入れ前、右がスミ入れ+デカール貼り後のフィン・ファンネルです。
スミ入れ前は白い板というような簡素な見た目ですが、
スミ入れをするとデザインが浮かび上がり、より印象的になります。
このように、スミ入れだけでもガンプラの印象がガラッと変わります。
流し込みスミ入れペンの注意点
ここでいくつか注意点をお伝えしておきます。
塗装と組み合わせては使えない
最初のデメリットでもお伝えしましたが、
流し込みスミ入れペンは塗装と組み合わせて使うことができません。
塗装したあとに流し込みスミ入れペンを使おうとすると、
インクが塗装した塗料を溶かしてしまいます。
逆の順番だと、せっかくのスミ入れが隠れてしまうので台無しです。
スミ入れのインクが溶け出す可能性もあるので、いずれにしてもNGです。
メッキ加工されたガンプラにも不向き
他にも、メッキされたパーツの場合もメッキが溶けてしまう可能性があります。
不安な場合には、ランナーやパーツの見えない部分で確認してから使用するようにしましょう。
溝ではない段差などにはスミが入らない
溝に対してはしっかりインクが流れてスミ入れできるのですが、
段差になっている部分などはうまくスミ入れすることができません。
インクを入れたあとのふき取り方法を工夫すれば一応できなくはないのですが、
正直難しいですので、その場合は極細のガンダムマーカーなどでスミ入れした方がいいですね。
綿棒などを使って、角度を決めてふき取るとうまくいくかもしれません。